膝痛|原因と対処法

膝痛|原因と対処法

 

階段の上り下りがつらい、立ち上がるのがつらいなど、若い時にはほとんど感じなかったのに、40・50歳あたりからはっきりと膝の痛みを感じ始めるという人が増えてきます 。

 

膝痛の原因とは?:

 

①加齢にともなう骨や軟骨、筋肉の変化:膝関節の軟骨がすり減り、骨同士が直接接触したり骨や軟骨に変化が起こります。また膝をサポートする筋肉が弱くなります。

 

②半月板損傷:年齢とともに半月板(膝関節内のクッション)は劣化し、損傷しやすくなります。急激な動きや負荷が原因で、半月板が裂けたり損傷したりすることがあります。

 

③膝蓋骨軟化症:膝蓋骨の軟骨が軟化、膨化、剥離などをおこす病気で、原因としては膝をつくケガやランニングによる過度な膝の使いすぎ、O脚やX脚などの膝の変形、膝の形態発育不全などが考えられます 。

 

④疲労の負荷:長時間の走行や頻繁な運動によって膝関節に長時間の負荷がかかることで、膝蓋骨周囲の組織に炎症が起こります。

 

⑤筋力不均衡:大腿四頭筋やヒラメ筋などの周辺筋肉の不均衡や弱さが、膝関節への負荷の分散に影響を与える可能性があります。

 

⑥正しいストレッチやウォームアップの欠如:正しいストレッチやウォームアップを行わずに運動を開始すると、膝関節周囲の筋肉や組織が緊張し、ランナー膝のリスクがかかります。

 

⑦足部の問題:足のアーチの低下や、疲労、内反足(内側に傾く足の姿勢)など足部の問題がある場合、膝に過剰な負荷がかかる、膝ランナーのリスクが高まることあります。

 

   ※他にも、姿勢の歪みにより脚の長さに違いが生じたり、過重体重により膝へ負担がかかり、痛みを生じる場合があります。

 

 

膝痛の対処法:


①適度な運動:痛みが少しでもある場合は運動や活動を一時的に避けましょう。非負荷の運動や軽度の運動を取り入れることで、関節や筋肉を強化し、軟骨の状態を改善することができます。

 

②体重管理:適正な体重を維持することで、関節への負担を軽減することができます。

 

③理学療法:痛みの軽減や回復を促進するために、専門家の指導の下で適切な筋力トレーニングやストレッチ、バランス運動などを行い、膝関節の安定性を向上することにより負荷の均衡がとれます。

 

④サポート:膝をサポートするために、テーピングや膝サポーターの使用を検討することがあります。また、歩行やランニングに適した靴を選び、必要に応じて足底のやアーチサポートを使用することで、足部のバランスと膝の負担を軽減することができます。

 

⑤アイシング:痛みや腫れがある場合は、軽減するために膝にアイスパックや冷却パッドを数回に分けて15-20分間適用します。アイシングは毎日数回行うことがおすすめです。

 

⑥痛みの管理:痛みを軽減するために、医師の指示に従って非ステロイド性炎症抗薬(NSAIDs)や痛み止めを使用することがあります。

 

⑦手術:深刻な半月板損傷の場合、手術が必要な場合があります。

 

原因が関節外にある膝痛は、歩行法の見直しやトレーニングで改善できる可能性が高いです。

 

年齢による膝の痛みは個人によって異なるため、重要なのは、初期の対処と正しいケアです。
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